作野裕樹氏
株式会社レジェンドプロデュース 代表取締役
【古武術、そして、甲州流をお勧めする理由】
「人としていつまでも強くありたい」
そう想うのは人間として、生物として、自然の理由だと思います。
ところが、当たり前のことではありますが、人間には寿命があります。成人した後はどのような人間でも寿命に向かって、何らかの衰えが始まっていきます。
私自身、会社経営のかたわら、30代の頃はトライアスロンやオーシャンスイム(海の競泳)など、身体を駆使していました。体力と根性でそのままいけるものだと思い込んでいました。
しかし、40代に近づくにつれて、徐々にではありますが、衰えを意識せざるをえなくなりました。
「衰えは受け入れる。が、それでも可能な限り強くありたい。」
そう思った時、たどりついたのが「古武術」でした。
僭越ながら、古武術の思想をわかりやすく表すならば「あるものを活かす」ということ。老化に伴い、筋力は衰えながらも、技を磨き、持っている筋力を最大限効率よく活かして「対応する」というものです。
それで、古武術系の教室などを探し、たどり着いたのが「甲州流柔術」でした。結果として、身体の使い方のレベルも上がり、日々充実しているわけですが、私が甲州流柔術を推薦する理由は主に以下の3つです。
1つ目は、「押しつけない指導法であること」です。
一般的に「武術系」の道場などは、師弟関係や徒弟制を取り入れています。例えば、先に入門した人が先輩であり、先生や先輩の言うことは「絶対」であるなど。これは必ずしも悪いことではなく、指導の一環として機能している部分もあります。しかしながら、生徒の個性は多様です。生徒の個性に合った先生や指導法であれば万々歳でしょうが、世の中なかなかそう上手くはいきません。となると、合わない場合でも「無理」に順応していくしかありません。これが私には辛い。
ところが、甲州流柔術の場合は、押しつけがありません。私の個性に合わせた指導をしてくれています。大変ありがたいことです。
2つ目は、「個別指導があること」です。
通常よくある道場はあまり個別指導を行っていません。おそらく、採算が取れないなどの理由からでしょう。大勢の生徒を一度に見た方が採算は取りやすくなります。
しかしながら、私としては大勢を対象にした一斉授業は昔から合わないのです。「個別指導」のスタイルが最も合います。
そのような中、個別指導を受け入れている古武術系教室を探していたところ、甲州流柔術に出逢ったのです。その目論見は見事当たり、埴原先生の指導によって、個性に合った成長を促してもらってもらっています。
3つ目は、埴原先生のお人柄でしょう。
まだお若いにもかかわらず、指導法は柔軟です。性格は武闘派ではなく温和。力任せではなく、合理的な身体の使い方、技についてご指導いただいています。押しつけずに多様性を受け入れる思想も自分にはよく合います。
しかしながら、若さからのエネルギーも満ちあふれており、いつも指導から良い刺激をいただいています。
このような理由から、古武術、そして、中でも甲州流柔術は強くお勧めします。古武術を学べば、年齢に関係なく、身体を効率よく使い、可能な限り強さを維持することができます。また、甲州流柔術では生徒一人一人に合わせた指導をしてくださることで、無理せず、ゆったりと成長していくことができます。